2021年の振り返り(エンタメ編)

2021年の振り返り記事です。

この記事では、私が2021年に体験したエンタメのなかで、特に印象深いものについて振り返ります。

 

あんさんぶるスターズ!

ensemble-stars.jp

 

今年もあんスタには楽しませていただきました。

イベント走ったりガチャ引いたりしましたが、今年は各種リアルイベントも体験出来て良かったです。

 

ひとつはESMG。

ensemble-stars.jp

 

自分は現地ではなくてディレイビューイングを映画館で見た。

アプリのMVがめちゃくちゃ高画質で見れたのももちろんよかったけど、オタクと一緒にペンライトを振るのが楽しかった。一緒に映画館でペンライト振ってくれたオタク達ありがとう。

円盤が出るのが決まったのもありがたい。

『あんさんぶるスターズ!!ES Music Garden』BDが発売決定 ! ! - TOWER RECORDS ONLINE

もちろん買います。

 

もうひとつは

あんさんぶるスターズ!!DREAM LIVE -BRAND NEW STARS!!

 

ありがたいことに、同じくあんスタのファンが同僚に居てその人が二人分のチケットを当ててくれたので同行。感謝してもしきれない。

バーチャルライブは控えめに言って最高だった。二次元アイドルが三次元に顕現していた。

 

次の6thの情報も出ていて本当にありがたい。

 

チケット頑張ります。

 

帝国劇場 モーツァルト

 

古川雄大のファンなので古川回のみ。何公演かチケットとれて、中止になった公演もあったけど2公演みれた。すごく良かった。

何年か前のM!主演初めてのときの公演も観劇していたけど、2021年のほうが格段に歌も芝居も幅が広がっていたように感じた。私は2021のほうが好き。いいものを見た。

 

ミュージカル マタ・ハリ

ミュージカル『マタ・ハリ』2021年公演│梅田芸術劇場

 

愛希れいか(ちゃぴ)のファンなので愛希回のみ。これは4公演観た。でもイイカンジにちゃぴ以外のWキャストはバラバラの回が取れたので、4公演どれも新鮮な気持ちで観れました。

そしてちゃぴのお芝居は最高でした。ちゃぴは本当にお芝居が上手。役をおろしてくるというか役を体現すると別人のような女性になって、別の作品に参加するたびにいろんな愛希れいかを見せてくれる。

愛希れいかが芸能活動をしている時期に財力があることに感謝…ありがとう……って気持ちになった。とてもよかった。

 

宝塚 星組公演 『柳生忍法帖』『モアー・ダンディズム!』

 

kageki.hankyu.co.jp

 

礼真琴、男臭い男やったら随一。大好き。天才。才能の底が知れん。

なこちゃんはお芝居が上手。ダンスがうまい娘役って表現が上手だから(?)お芝居も上手な気がする。

今宝塚でテクニック的には最強のコンビだと思う。生で観れてよかった。

 

劇場版 Free! the Final Stroke 前編

fs.iwatobi-sc.com

 

満を持して最終章。

Free! が好きなオタクはこれに触れずにはいられないから触れるけど、今回の作品から総作画監督西屋太志さんから交代になっている。西屋太志さんは京都アニメーション放火殺人事件の犠牲になったためである。本当に悲しいことである。

そして2019年の放火事件から、2020年は新型コロナウイルス、あと公開日直前とかに主要キャストである鈴木達央の騒動があり主題歌の発表見合わせとそれに伴う映像差し替えなどもあったはずで、この作品制作において苦労はたくさんあったと思う。

それでも京アニは、最高の作画と最高のエモさでもってFree!の最終章を世に送り出してくれた。本当に感謝しかない。

 

後編は2022年公開予定。楽しみです。

 

三体 劉慈欣

 

ハードカバーで全5巻。すべて読んだ。めちゃくちゃ面白かった。

以下、アマゾンに書いてあるあらすじ。

物理学者の父を文化大革命で惨殺され、人類に絶望した中国人エリート女性科学者・葉文潔(イエ・ウェンジエ)。失意の日々を過ごす彼女は、ある日、巨大パラボラアンテナを備える謎めいた軍事基地にスカウトされる。そこでは、人類の運命を左右するかもしれないプロジェクトが、極秘裏に進行していた。

数十年後。ナノテク素材の研究者・汪淼(ワン・ミャオ)は、ある会議に招集され、世界的な科学者が次々に自殺している事実を告げられる。その陰に見え隠れする学術団体〈科学フロンティア〉への潜入を引き受けた彼を、科学的にありえない怪現象〈ゴースト・カウントダウン〉が襲う。そして汪淼が入り込む、三つの太陽を持つ異星を舞台にしたVRゲーム『三体』の驚くべき真実とは?

 

これ本当にめちゃくちゃ面白かったんだけど、ひとつ注意。一巻の一章(?)の文化大革命についての部分だけちょっと文体が固かったり登場人物がすぐ出てきては退場するのでなんだか読みにくい。

あらすじで言うと

数十年後。ナノテク素材の研究者・汪淼(ワン・ミャオ)は、ある会議に招集され~

あたりからめちゃくちゃ文が軽くなるしその軽さのまま残りの5巻は走り切るので、この本を切るのはワン・ミャオが出てきてVR三体でステージが進むあたりまで読んでからにしてほしい。

 

ちなみに、三体の感想を漁るとハードSFだとか言われているフシがあるけど、個人的にはこの本は全然ハードじゃないので本当に軽い気持ちで読んで欲しい。

いくつか感想を漁った中でめちゃくちゃ解像度が高いなと思った感想は以下で

 

『三体』がイマイチだったという話|obakeweb|note

 

思うに、『三体』は映像ありきの小説だと思う。映画、漫画、アニメ的なイメージが先行しており、小説はただそれを記述しているに過ぎない。要はノベライズなのだ。理想的には映画、マンガ、アニメでありたいのだが、ちょっとむずかしいのでテキストで我慢する。この手の妥協が見え隠れする作品は総じてしょうもない、というのが私見だ。逆に言えば、この軽さに抵抗がなく、むしろ慣れ親しんでいる潜在的読者が日本には多かったということだろうか。

 

主人公(というか物語の狂言回し)は主人公で、ラノベ小説の主人公を思わせるような無気力ヘタレ。何を望んでいるのかはさっぱり見えてこない(たぶん何も望んでいない)タイプの人物で、危機が訪れた次の瞬間には飲んだくれている。ひきこもりの天才数学者、美少女ファイター、大富豪の御曹司なのに素朴系の青年など、こっちが恥ずかしくなるほどペラペラのキャラクターが次から次へとスマブラ参戦する。

 

もう、一言一句「そうです」という感じ。

この本は私の言葉を使うと「二郎系」で、面白い設定ドーーーン!!!!!分かりやすいキャラバーーーーーン!!!!!!!してくるのを楽しむエンタメ作品なのである。

スマブラ参戦する」というのは本当にいい表現で、それが私視点で見ると「SF初心者にも理解ハードルの低いキャラ造形や設定を重ねていくことで、私の知らなかったSFの世界に連れて行ってくれたな」という体験になったなという感じ。

読んで良かったです。

 

息吹 テッド・チャン

 

SF短編集。私は「ソフトウェアオブジェクトのライフサイクル」という短編が特に好き。

これはエンタメというより、少々社会派。

私がぐっと来た場面は、ディジエントという知能のあるペットが「正しい選択をするということは、あなたと同じ選択をするということなの?」みたいなことを問いかけてくる場面。こんな題材も取り扱えるのがSFというジャンルの包容力だよな。

 

独学大全 読書猿

 

とにかく著者が誠実に書いたんだろうなというのが伝わってくる内容で、読んでて気持ちよかった。

たぶんよくビジネス書ではとりあげられがちなことのまとめなんだろうけど、網羅されて一冊にまとまってるのはありがたかった。

印象に残ったりできそうだなと思ったことを実践したりしているのだけど、たしかに独学がはかどっているような気がしなくもない。

これは一冊持っていていい本だと思う。

 

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以上、2021年に体験したエンタメ振り返りでした。

来年も楽しいエンタメに出会えますように。